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ダニー・ザ・ドッグのodyssのレビュー・感想・評価

ダニー・ザ・ドッグ(2005年製作の映画)
3.3
【あくまで映画であり、芸術ではない】

リュック・ベッソンの脚本、ルイ・レテリエの監督になる映画。 

孤児だったのを借金取り立て屋(ボブ・ホスキンス)に拾われて育てられ、戦闘のみを仕事とする犬のように育てられたアジア系青年(ジェット・リー)。ある時青年はふとしたことから盲目のピアノ調律師(モーガン・フリーマン)と知り合い、やがて一緒に暮らすようになる。調律師の亡き妻の連れ子である少女(ケリー・コンドン)とも仲良くなっていき、人間性を取り戻していく青年に、しかし取り立て屋の魔手が迫る・・・。 

まあ、退屈せずに見られる映画ではある。ただ、モーガン・フリーマンなどの人間味は、あくまでエンターテインメントの範囲内で描写されており、過度に文芸的でないところがいいとは言えるけれど、映画に芸術を求めて見る人にはやや物足りないかも。逆に言えばあくまで映画チックな作品なのである。
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