たくみん

ヒルコ 妖怪ハンターのたくみんのレビュー・感想・評価

ヒルコ 妖怪ハンター(1991年製作の映画)
3.7
限定上映で鑑賞@吉祥寺

配信もされたので改めて鑑賞。

真夏の夜の学校を舞台に
悍ましい造形の妖怪、
青春の懐かしさ、えもさを通して
観客に郷愁を与えるような、
そんな【ジュヴナイルホラー】

古墳から蘇った妖怪「ヒルコ」を
封印する物語

考古学者の過去の過ちと
純粋無垢な高校生の好きな子を思う気持ち
この2つがうまく絡み合い
物語は展開される

なによりも目を引くのは、圧倒的なヒルコの気持ち悪い造形と、90年代のホラー映画あるある。「学校の怪談」シリーズを思い出した。絶対幼少期に見てたらトラウマになる作品。
思いの外スプラッター要素も強めで、真紅の血が綺麗に噴き出し、青白いヒルコの顔との対比が効いており、お互いをより強調してる!
映画館で見た時、撮影で使用したヒルコが展示してあったけど、全部ロボットでビックリ!
(ストップモーションもあったけどね)


そして作品を印象付けると言えば
やっぱり曲「月の夜は」が印象深い
聴くと自殺してしまうなんて、なんてよき設定
最近ではあるあるでも、当時は斬新だったろうな、、、。


30年前の映画なので、
いい意味でCG使わないし、早送りやストップモーションなどを駆使し、
ヒルコのスピード感、壁を這う様を演出。本当に良い作品だった。

原作を知らないので、単純比較はできないが、キャラの違和感や脚本の矛盾はそんなになかったのも好印象。
ただ、用具員のワタナベの圧倒的狂気地味たミスリードはやりすぎ笑
90年代の学校ホラーは用具員さん怖くするあるあるだよね〜。
たくみん

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