夫婦のtychのレビュー・感想・評価

1953年 脚本 水木よう子、井手俊郎、監督 成瀬巳喜男 87分。中原夫妻(上原謙、杉葉子)が夫の転勤で上京してくる。夫の同僚で妻を亡くした 竹村(三國連太郎)の家に頼みこんで間借りを始める。と、夫は竹村と妻のことが気になって仕方がない。猜疑心が強まり 健気な妻にトゲトゲしく当たり、夫婦の間にすきま風が吹き始める。このまま不幸になるかと見ていると、夫妻は竹村の家を出てやり直すことになる。やきもき焼きの冴えない亭主を上原が、どこまでも健気な女房を杉がそれぞれ好演している。