Mr.Jones 2019年 118分。1933年ロンドン、政治家ロイド・ジョージの外交顧問ガレス・ジョーンズ(ジェームズ・ノートン)はヒトラーの脅威と「次の大戦」を預言し、またソ連経済だけが好調なことにも疑問を抱く。ソ連に渡ったジョーンズは危険を冒してウクライナに潜入、信じ難いホロドモールの惨状を目にする。英国に戻った彼はこれを記事にするが、ニューヨークタイムスの有名記者デュランティ(ピーター・サースガード)はソ連のヨイショ記事を書いて、ジョーンズの立場は微妙なものとなる。ペンの力で巨大な嘘に立ち向かった若者の生き様、残念ながらフィクションのようなハッピーエンドは待っていない。落とした色彩も効果的であった。
