よーだ育休中

トゥルーライズのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

トゥルーライズ(1994年製作の映画)
4.0
James CameronとSchwarzeneggerのタッグと聞いて期待値が上がらないわけがない!
出来ればノーカットで見たかったなと思いつつ午後ロー字幕で鑑賞。

米スパイ組織《オメガ・セクター》に所属するHarry(Schwarzenegger)は、イスラム系テロ組織《真紅のジハード》による軍資金・兵器密輸のルートを捜査する任務にあたっていた。そんな中、妻の不倫疑惑が浮上する。あれ?


◆スパイ×コメディの贅沢な脚本!

シュワといえば筋肉!シュワといえば鉛玉!!シュワといえば大爆発!!!今作も御多分に漏れず、アクションシーンはド派手でアツい!

冒頭10分でスイスの雪夜を舞台にドンパチが始まる。その後も、きな臭いアラブ顔が登場したと思った瞬間、トイレで銃撃戦に発展。畳み掛けるように馬とバイクのチェイスが始まる。

いやー、序盤から飛ばすなぁ。と観ていたら突然の急ハンドル。ごりごりの職権濫用で妻の浮気調査が始まり、GPS・盗聴器を駆使して行動監視。武装隊員とヘリを動員して密会現場へ突入。この設定で映画一本行けそうなくらい面白い。

程良いところで軌道修正。イスラム過激派の脅迫が始まるのだが、繋ぎ方も絶妙だしコメディタッチの配分も絶妙だし、とても好みの脚本。


◆"強い女性"を描くCameron節は健在!

ターミネーターやタイタニックでも描かれている"強い女性像"は今作でも健在!

マンネリした生活に刺激を求めていたHelen(Jamie Lee Curtis)が本物のスパイにからかわれ、マジモンのテロリストとの抗争に巻き込まれる過程で逞しく成長する。

足ガクガクのセクシーダンス。ハンドガンの扱いにオドオド。そんな一般女性が(肝は座っている方でしたが)タイマンで敵さんの古美術商を倒す。1年後には法曹事務からスパイへ転職する変貌っぷり。ウェイトレスから屈強な女戦士へと昇華したSarah Connerを彷彿とさせる。


◆印象に残るカット・映像!

本作のテーマの一つでしょうか。家族(夫婦)の絆の復活。紆余曲折を経て、夫婦の
愛を再確認するシーン。2人の横顔の間で核爆弾が炸裂。迸る閃光。拡散する衝撃波。立ち上るキノコ雲。これが愛の爆弾ですね(適当)。

アクション物で一番盛り上がる所。それはヒーローがラスボスを倒す所!戦闘機を乗り付けたシュワがミサイルに引っ掛かった過激派の指導者をそのまま敵ヘリに向けて発射!このラスト、まごう事無きコメディ映画ですね。インパクト抜群で好き!

ただ、作中にどんなシーンを持ってこようとも、冒頭でシュワが登場した時のガチムチウェットスーツのインパクトは超えられない。