らもちー

トゥルーライズのらもちーのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルーライズ(1994年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

エンタメとして完成度高いなぁと思ったけど世界が主人公を中心に回ってる感じが好きになれなかった。
スパイが任務を成し遂げる系の話かと思ったけどそれは中目的で大目的は家族にかっこいい姿を見せることだったように思う。
スリルに飢えてる妻に職権乱用してスリルを味わわせようとするくだりはかなり乗れなかったというか、妻を馬鹿にしているのかとさえ感じた。
ちょっとしたセリフのユーモアは楽しくて冒頭で同僚越しに発砲するシーンや冗談の上手い相棒とのやり取りは楽しめた。バイクを馬で追いかけるシーンも予想外で面白かった。



超敏腕スパイのハリーは毎日国家保安のために危険な仕事に取り組んでいる。ハリーは自分がスパイであることを家族に隠している。妻のことは愛しているがあまり構ってやれず、そのせいか娘からは冴えない父親として煙たがらていた。ある日自分の誕生日に家族がパーティを開くから早く帰ってきてねと言っていたが帰り道も急なトラブルで結局パーティには間に合わなかった。


愛妻家のハリーは翌日パーティの埋め合わせをしようと妻をランチに誘いに妻の職場に向かうがそこで妻が知らない男とランチに行こうとしている現場に遭遇する。計らずも妻の浮気を知ったハリーの嫉妬心は燃え上がり、職権を乱用して妻を尾行・尋問し自分に対する愛を確認する。尋問で彼女は夫を愛しているが単調で何も成せてない自分にうんざりしてること、スリルに飢えてるらしいことが分かり、彼女にスリルと愛をプレゼントしようとハリーはまた職権を乱用し刺激的なサプライズを用意する。


サプライズ中にテロリスト集団に拉致される。そこで妻に自分が本当はスパイであることがバレる。テロリストは核弾頭を所持しておりそれでアメリカを脅そうとしていた。ハリーはその企ての片棒を担がされそうになるが、妻と協力しハリーの所属機関の援護もありテロリスト集団を制圧する。しかしテロリストの残党が今度はハリーの娘を拉致して人質にし再びアメリカ国家に喧嘩を売る。が、これまたハリーの迅速な行動により阻止されこのテロリスト事件は一件落着となる。


1年後、食卓には仲睦まじいハリーと家族の姿があった。スパイとして命懸けで働く姿を目にした妻と娘はハリーに尊敬の念を抱くようになったのだろう。ハリーはもちろんスパイを続けているが、物怖じしない性格の妻もハリーの相棒として任務に就くようになった。


ここまで書いてからこの映画が1994年に発表されたと知って驚いた。そんな古い映画とは思えないほどのユーモアと勢いとド派手アクションだったので当時の反響は凄かっただろうなと思った。
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