じゅんP

東京公園のじゅんPのレビュー・感想・評価

東京公園(2011年製作の映画)
3.4
東京そのものをどでかい公園に見立てるかのような人の距離感と繋がり。
疎外感と受け入れの広さを両立する希薄な荒野で、見失っても迷っても戻ってこられる指針を持てるかどうか。

境界線を越えてまで、自分に影響を与えてくれる存在に囲まれまくった状況は恵まれてんなと思いつつ、死をはじめとした残酷な瞬間も、そこから転じての生の肯定も、やさしくゆるやかであたたかかった。

「見る/見られる」から、より明確な意志・意識を孕んだ「撮る/撮られる」へ。
言葉にしろと言いながら紡がれる、視線・視点への絶対的な信頼。
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