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東京公園のodyssのレビュー・感想・評価

東京公園(2011年製作の映画)
2.0
【青山監督の勘違い?】

最初のあたりは面白そうだという予感があった。歯科医がカメラが好きな大学生に或る依頼をする。その直後、三浦春馬が少し起伏のある公園内で一人立っているシーンが映像的にずばりと決まっていて、これはいけるかもと思った。

だけど、話が進んでいくと、どうも期待通りにならないのだ。三浦春馬の家族の話が入り込んでくるのだが、断片的にだんだんにこの家族の関係が分かってくるものの、そこから何かが始まるわけでもない。といって、平凡な日常生活をそのまま淡々と描くことを目指したという感じでもない。要するに中途半端なのだ。

それで、最初の歯科医の依頼はどうなったんだ、と思えば、いちおう三浦春馬は仕事はしているのだけれど、その意味が一向に明確にならない。栄倉奈々の示唆で或る事実が明らかになるわけだけど、まさかあれで片付くとはね。ちょっと他愛がなさすぎる。っていうか、名探偵コナンのアガサ博士の駄クイズみたい(笑)。

青山監督、あなた、何か勘違いしてませんか?
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