エレファントの明石ですのレビュー・感想・評価

実在のコロンバイン高校銃乱射事件をモデルに、殺す側と殺される側の両方にスポットライトを当てたドキュメンタリー風の群像劇。ドラマ性を徹底的に排したスタイルで、誰を悪と規定するのでもない、殺す＆殺されるまでの過程がそれぞれの視点から淡々と描される。全てがいつもと変わらぬ日常の延長という恐ろしさ。同じシーンを別の人物の視点から何度も見れるの斬新だなあ。しかしこんなAmazonで日用品を買うみたいな感覚で実銃が手に入るとは。自由の国ですね。