高評価に値する映画。
モチーフは
コロンバイン高校の乱射事件ですが
その事件の本質は関係なく
惨劇は日常の中に起こるということを
ものすごくリアルに
くっきりと伝える一本でした。
生徒は皆
3000人規模のオーディションから選ばれ
全員が本名で登場します。
台本もなかったそうです。
日常感を生むため
重要なセリフだけ教えられて
あとはその場で生まれた言葉たち。
生身の高校生たちのやりとり。
ありきたりな一日。
明日が来ないなんて
誰も想像していなかったんだよなあ…
犯人たちに
余計なストーリーを付け足さないのも
好きなアプローチでした。
もちろん彼らにも
犯行に及ぶに至った背景はあるんですけど
そこのボリュームを抑えた作りだからこそ
"ひとごと" から数歩
あたしたちに近づく映画になった気がします。