千利休

エレファントの千利休のレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
4.4
〈静寂と死と銃声と〉
異様な長回しで描かれる日常/非日常。洗練されたミニマリズムは、銃乱射事件を描くのにはぴったりであった。題名のエレファントは部屋の中の象といって、周知の事実でありながら誰もそれに触れたがらないものの例えである。それをこのようにして描いたのは、「ボーリング・フォー・コロンバイン」と同様に非常に価値のあることであろう。パルム・ドール受賞作の中でもかなり面白い作品であった。
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