LEONkei

果しなき欲望のLEONkeiのレビュー・感想・評価

果しなき欲望(1958年製作の映画)
3.3
人間が欲望を失ったら何の為に生きればいいのか。

ただ過剰に欲望を剥き出しに飢えたハイエナの様にガツガツするのは下品で傍から見れば貧相でならない。

例え貧しくともココロまで貧小になっては卑しく偏屈で了見の狭い不寛容な人間になるだけで、仮に欲望を満たしたとしても其れは慰めにもならない大海の一滴でしかない。


その欲望を満たすためだけに集まった欲深い人間たちは、我武者羅に〝穴〟を掘り続ける。

役者としてアクの強い殿山泰司・西村晃・小沢昭一は三者三様の欲深き曲者を背に、三者を手玉に妖艶な渡辺美佐子は強烈な羨望に囚われた女。


しかし貪欲は必ず身を食うと言うように、欲のバランスは難しい..★,
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