LEONkeiさんの映画レビュー・感想・評価

LEONkei

LEONkei

映画は心を鼓動させるものであってほしい…評価は人生観・環境状況とその時々の精神状態、また世代によっても違うかもしれません。自分自身が成長し評価も変化する事もありますが、その中でも永遠に変わらぬであろう心の奥底に刻まれる映画もあります。
アートディレクター&グラフィックデザイナー。(無宗教)
レビューは自分自身に投影し感じたものなので内容に直結しない場合も有り。スコアも気にしないでください..★,

映画(2651)
ドラマ(0)

殺人幻想曲(1948年製作の映画)

3.0

芸術は豊かな妄想力によって発揮される。

それも怒り・悲しみ・憎しみによる負の感情からくる妄想は、正気では考えられない芸術作品を誕生させることになる。

それをドラッグに頼る芸術家もいるだろうが、感性
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68キル(2017年製作の映画)

2.5

いつだって男はプッシーに惑わされ、可愛い女に会う度に頭が空っぽになる。

生活費をカラダを売り稼ぎ凶暴でドSなセックス好きな女〝ライザ〟と、気弱で自分の意思を持たず彼女の尻にひかれるドMな男〝チップ〟
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哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

3.0

奪ったのは自由だけではない、ココロだ。

初老の男の鳥籠に閉じ込められている少女は、娘であり妻でもある。

思うがままに手なずけ飼いならしたい飼い主は、思う通りに懐かない歯痒さに苛立つ。

禁断の関係
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デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)

3.0

過去の栄光に縋る落ちぶれたベテラン劇作家は、作家志望の青年が書いた世に出ていない脚本に光明を見てあらぬ事を考えた。

二転三転するサスペンスは作家の家で起こる、舞台劇のような〝シドニー・ルメット〟のワ
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17 SEVENTEEN(2008年製作の映画)

2.5

〝もうアンフェタミンはいらない。いるのは彼女だけでいい…〟

若気の至りで様々な馬鹿な事をやっても、それは振り返ってみないと気がつかない…大切なものを失わないと目覚めない。

破滅の道をノンストップで
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黒い雪(1965年製作の映画)

2.5

フェンス越しを全裸姿で全力疾走する女…。

米軍基地の飛行機の爆音でかき消されるセリフは何を喋ってるか分からないが、物語の展開と想像力を研ぎすませばその表情で察しはつく。

米軍基地の目の前で営む売春
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.0

女神か悪魔か…人間か。

まるで武装するかのようにハイブランドで全身を固める〝エリザベス・スローン〟は、サンローランの黒のテーラードスーツに白のプチカラーブラウスで氷の微笑みを浮かべながら政治ロビイス
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

1.5

昔、銀座方面から築地方面へ向かう晴海通り沿いビルに〝銀座シネパスト〟と言う個性的な映画館が有った。

何と言えばいいのか階段を下って薄暗い地下道のような通路は、ビルを通り抜けできる構造。

その地下通
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スティーラーズ(2013年製作の映画)

2.8

別に黒人やユダヤ人が嫌いな訳でもなく、単純に食べ物に釣られ〝白人至上主義の会〟に入会したジャンキーな2人の男。

再婚相手と新婚旅行の道中、行方不明だった前妻の足がかりを見つけてしまった夫。

エルビ
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仕組まれた罠(1954年製作の映画)

2.5

冒頭から機関車の運転台から見渡す風景が延々と続き、車輪を動かす連結棒(正式名称は知りません)は力強く激しく荒らしい。

轟く汽笛は悲鳴か、喜びの歓喜か。

これから始まる人間の欲望と醜さを物語るオープ
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海と毒薬(1986年製作の映画)

4.0

白いタイル張りの床に落ちた血の付いたガーゼは、さざ波の様に流れる水で手術室の隅に吸い込まれる。

戦時中に起こった帝大医学部第一外科内で起こった、医師の倫理観から来る〝良心の呵責〟とは何かを観る側に投
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.0

眉間にシワを寄せ般若のように顔を歪めるより、笑顔で愛嬌を振りまく方が恐ろしく感じる時がある。

デ・ニーロが微笑みの表情を振りまいた時は要注意だ。
その裏には恐ろしく狂気に満ちた悪魔が潜んでいる事を忘
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マンボウ(2014年製作の映画)

3.0

初老の男は小さな漁船で今日も寒い海へ静かに出る、孤独という重荷を背をって。

漁師個々の漁獲量の割当が決められ、乱獲を防ぐ為に好き放題に魚は捕れる訳ではない。

マンボウのように繊細で大きなカラダを揺
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.5

世界の裏側を見るのも〝LIFE〟だが、目の前の現実を見るのも〝LIFE〟。

空っぽな〝人生〟など誰ひとりとして、そんなものは無い。

真剣に生きようが適当に生きようが、それぞれの〝人生〟が誰しも持っ
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家族の庭(2010年製作の映画)

3.3

人は年をとると人生で何が大切か分かってくる。

地質学者の旦那に心理カウンセラーの妻、温厚な中年夫婦の家庭にくたびれた訪問者達は何かに導かれるように吸い込まれる。

春には苗を植え、夏には水をやり、秋
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

2.0

自ら製作に取り組みその熱意と情熱が十分に伝わる。シャーリーズ・セロンの魅力を存分に体感でき、手間と巨額の予算を投じた彼女のプロモーション映像が堪能できる。

クールでスタイリッシュな彼女の1つ1つのシ
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パラノイドパーク(2007年製作の映画)

3.0

人は重荷を背負った瞬間、それを誰かに話し自らの負担を軽くしたくなる。

スケボー少年に突然訪れたダウンタウンの〝パラノイド・パーク〟で起こった一夜の出来事。

1つの殺人事件が起点ではあるが、モヤッと
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

1.0

善と悪を計る天秤がうまく釣り合わないのは事件だけでなく、この映画のキャスティングと役者らの個性を潰すある意味もう1つの事件でもある。

エルキュール・ポワロと言えば、小柄で小太り体型にお洒落で潔癖で自
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サムサッカー(2005年製作の映画)

3.0

人は誰もが何かに依存して生きている。

なにも酒やギャンブルやニコチンやセックスやドラッグだけが依存するモノのではなく、ごくごく当たり前のように日常を過ごしている誰もが何かに依存して生きている。

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ロゼッタ(1999年製作の映画)

3.5

多分、今年最後の1本はダルデンヌ兄弟の『ロゼッタ』で鑑賞納め。

最後の最後で悲しい少女の物語をダルデンヌ兄弟の独特の生々しい表現力で、現実社会の厳しさの中で生きる〝ロゼッタ〟を痛々しく見守った。
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

これまで自己満足の為に生きてきた自分が、誰かの為に生きると考えた瞬間ココロがフワッと軽くなった。



どこから話せばよいだろう…。

‪夜9時から翌12時まで約15時間の〈LIVE AID〉生中継を
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ストーリーテリング(2001年製作の映画)

2.5

例え真実を語っていたとしても、それが真実か虚偽かは問題ではない。
文字になれば、それは全てフィクションだ。

始まりがあれば、終わりがある。

永遠などないから人は皆、永遠に憧れる。

今、いろいろな
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

2.5

その告白は〝懺悔〟か、或は〝慰め〟か…きっと彼女は朝陽が昇ると共に、その股間は熱く濡れていただろう。



この映画を観たならば、自らの性歴・性癖を告白しなければならない。

性に目覚めた幼少期を第1
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

2.5

vol.2でゴチャゴチャと言います、抜粋し端的にしたものが以下の通りです。



その告白は〝懺悔〟か、或は〝慰め〟か…きっと彼女は朝陽が昇ると共に、その股間は熱く濡れていただろう。

欲望を満たす行
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はなればなれに(1964年製作の映画)

3.9

あなたは全てを忘れ無我夢中になった事はあるか?

こうと決めたら脇目も触れず、全力疾走で駆け抜ける人生があってもいいじゃないか…それができるのは若者の特権ある。

3人がルーブル美術館を9分43秒で満
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キャビン(2012年製作の映画)

2.0

スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』が、昔懐かし夢のオモチャ箱をひっくり返したような映画なら。

この『キャビン』は悪臭漂う生ゴミが詰まったポリ袋を頭から被せられたような映画だ。

安っぽい内容とグ
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トウキョウ アンダーグラウンド(2004年製作の映画)

2.2

ドイツ人の目線で描く〝トウキョウアンダーグラウンド〟というから、自分も若かりし頃を蘇らせディープでコアなトウキョウ・ストーリーを期待したが見事に期待を裏切られた。

日本人の彼を求め〝ドイツ〟から異国
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狂気の行方(2009年製作の映画)

2.5

1979年にアメリカはサンディエゴの閑静な住宅街で起きた、〝実母殺害立てこもり事件〟の実話を元にした作品。

母親が息子に言った最後の言葉『My Son, My Son, What Have Ye D
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唇によだれ(1959年製作の映画)

3.0

戯れの恋…成り行きの恋…を時にはしてもいいじゃないか。

〝なにも怖がることはない、唇しか奪わないから〟

ヌーベルバーグの映画作家らを数々輩出させた『カイエ・デュ・シネマ』を創刊したひとり〝ジャック
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.8

神が人間を創造したと言うならば、神を創造したのも人間だ。

悪魔だろうが救世主だろうが、愚かな創造主は最終的には自らを滅ぼすだろう。

前作『プロメテウス』には物足りなさを感じたが、この『コヴェナント
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恐るべき子供たち(1950年製作の映画)

3.5

夢想による恍惚に結ばれた姉弟は、異常なる愛情の世界の渦に堕ちる。

〝アラビアのどんな香水でも、この手を清めることなどできない〟

姉〝エリザベト〟が鏡の前で自らに問いかけるその言葉に、異常なる愛を確
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おとなの事情(2016年製作の映画)

2.5

と、とてつもなく恐ろしく危険なゲームを始めようとする、男女7人夜物語。

敗者は剣を飲み込み、爪を剥がされ、舌を抜かれ、煮えたぎった熱湯を浴びせさせられる過激で残酷な公開処刑。

と言った内容ではまっ
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ゴッド・ディーバ(2004年製作の映画)

3.8

〝愛もセックスも不要、ユージェニックス社で衛生的に子供を作ろう〟

こんなアナウンスが地上の空間から流れる、2095年の近未来都市ニューヨーク。



フランスのバンド・シネ作家〝エンキ・ビラル〟(漫
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.0

ハードルを高く上げないよう心を真っ新にと心に誓って鑑賞したが、そもそも評判が高いからわざわざ映画館まで足を運んだのでハードルは無意識に高く設定してしまっている。

冷静になって少し時間を置いて率直な感
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僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

3.0

過ぎ去った過去は巻き戻せないが、人のココロは巻き戻せる事ができる。

レンタルビデオ店を舞台にした〝ジャック・ブラック〟と〝モス・デフ〟のドタバタコメディは、ある出来事から全てのビデオテープが映らなく
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他人の顔(1966年製作の映画)

4.0

〝抉られたココロの穴を埋める〟とは凄い言葉だが、偏見とプライドに満ちた男がココロの穴を埋める為にもう1つの顔を持つ事を決断する。

不慮の事故により顔を失った主人公が、いかに今後の人生を生きて行くのか
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