オーウェン

ミラノ、愛に生きるのオーウェンのレビュー・感想・評価

ミラノ、愛に生きる(2009年製作の映画)
3.8
ミラノの富豪に嫁いだロシア人のエンマ。
厳格な家庭で自分を抑えていたが、息子の友人のシェフと出会い恋の情熱が甦っていく。

似た内容でアネット・ベニング主演の「華麗なる恋の舞台で」がある。
これも母親から女性の顔に戻ってくるが、やはりその理由は恋。
それもお互い相手が若い男であるのも偶然ではない。

赤いドレスを身に纏い、裸体も厭わない情熱を醸し出すティルダ・スウィントンこそこの映画の命。
顔に雰囲気に生気が漂ってくるのが自然と分かる。

ラストの駆け足で行う思い切りの良さは、その前の悲劇とはまるで正反対。
とても意外であり、とても爽快な終幕であった。
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