チヒロ

バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜のチヒロのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ちょっと前に新文芸坐でバトルロワイアルを観て、めちゃくちゃ良くて、2ももっかい観ようとなって観た
つまんなかった記憶しかなくて、でも結末が思い出せなかったので頑張って観た
思ってたより酷くなかった
言いたいことはなんとなくわかるけど、設定の粗が気になる、たくさんの粗
反抗的な生徒たちわりとスムーズにバスから降りて、いつの間にかちゃんと着替えてて、抵抗しながらも檻の中に入るまでの流れがなんかおもしろかった
「竹内力です」と言うところ、良いよなあ、エンドロールにはRIKIと書いてあって、RIKIだったのか!になった
最期、ラグビーのユニフォーム着て現れたRIKI、前髪下ろしてて可愛くてよかった
バトルロワイアルを観ようと思う人が何を求めてるのかと言ったら、人間の死に様はデカくあると思うのだけど、その物足りなさはあった
残酷描写が少ないということではなくて、個人が描かれてないのが大きい要因と思った
でも個人が描かれてないのはBRⅡが戦争映画だったからと思う
BRは個の選択を描いてたように思った、1人しか生き残れない状況でどう行動するかの選択
BRⅡは社会の中での行動の選択というか、同じ出席番号のクラスメイトと強制的に運命共同体にされて、倒すべき共通の敵を定められて、仲間と一丸となって行動する、そういう対比を感じた
決められた事で自分1人の力では変えられないことで従うのが当たり前という意識になっている社会
でもまだ社会に馴染めない割り切れない、個の意識はちゃんとあって、それが子供だとくくられるのだとしたら、大人になりなさいと言われてしまうのなら、もどかしい話
でもさ生活していると多かれ少なかれそんな局面はあるよね、大人なんだからと言い聞かせてな
疲れちゃって楽になりたくてなすがままで過ごしていくうちに出来上がった社会で、割食うのは次の世代なので、考えることをやめてはいけないと思うけど、ク〜
変えたいと思ってることがあって、変えるためには行動するしかないという
でも、どう動くことが正解なのか、答えが出てないまま作られたような印象もあった
秋也がノブのナイフをいじりながらオレ間違ってないよな?と発露するシーン、制作側の気持ちのようにすら思えた、わたしの気持ちかもしれん
秋也が何言ってるのかよくわかんないところがたくさんあった、秋也もよくわかってないんじゃないか?と思うのは、他人が自分と同じ気持ちであってほしい願っているからなのか?
キタノの回想シーンはめちゃくちゃ良かった、露骨に嫌な態度取られてるのにベッドに座るの、すげ〜ムカつくだろうな〜てなった、プレゼントもすごいよ、ファンシーな紙袋に包んであって、それを丸めちゃってて、そんで包み紙からして、大したものじゃなさそう感あるの、あのシーン全部良い、あのシーンだけでも観る価値アリ!
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