基本的に映画内に本当の暴力は存在しない。どんなに凄惨な描写であろうがそれは演出の制御下において行われていることだからだ。制御を離れたものが暴力といえるがそれはまず映しとられることはない、のだが。
一般公募で本物の不良もキャストに混じるこの映画では乱闘シーンにおいて殺陣師の制御を離れ実際に不良の喧嘩が発生している。それを抜きにしても一般人に死にかねない危険なことをバンバンやらせてるので普通に気が狂ってる。
コンプライアンスが尊ばれる今じゃ完全にアウトだから大らかな良い時代だったとも言えるけどまあ継承すべきものとも思わない。
そんなことを論じるような作品じゃなくて緩い映画なんだけども。