田山信行さんの映画レビュー・感想・評価

田山信行

田山信行

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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

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因果か。人を捨て闇の世界に生きる者にはより強く巡り巡る。鬼平がTVシリーズも展開する様に藤枝梅安もまた続編が観たいところだ。今後のオリジナル作も楽しみ。

佐藤浩市の佇まいたるや流石だ。歳を重ねて本当
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ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年製作の映画)

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前作が痛み分けという中途半端な幕切れで終わることに、うーん……となってしまったのだが、二部作として機龍編完結。攻めた構成ではあった。

最初のミレニアムこそつまずいたものの、快作メガギラス、そして金子
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グッドモーニング、眠れる獅子2(2023年製作の映画)

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ケイン・コスギも参戦してパワーアップ第2弾。特撮ファンとしては……高岩さんがミスター仮面ライダーならば今を代表するウルトラマンたる岩田栄慶さんとの対決が見どころ。

後半にアクションを振る前作同様の構
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グッドモーニング、眠れる獅子(2022年製作の映画)

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スタントマン、スーツアクターは大々的に顔が出る訳ではない裏方 的な役回りだが決して準ずるものでは無い立派な役者だ。飽くなき身体表現の探究者。数多くの仮面ライダーを演じてきた高岩さんの主演作。こういう企>>続きを読む

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

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民放におけるレギュラー時代劇が途絶えた時……遂に僅かに残されたテレビの良心も無くなったか、と思ったものだ。最もメインに据えたい視聴層は兎も角として老若男女あらゆる世代に向けたコンテンツを放送するのが地>>続きを読む

ルパン三世 ワルサーP38(1997年製作の映画)

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ルパン三世TVスペシャルは……
全て観てはいる。放送枠も金曜ロードショーでだが、あくまでTVオリジナル、映画ではない、という割り振りによって今までMarkしてこなかったが。

もう要らぬ拘りだな、Vシ
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交渉人 堂本零時(2010年製作の映画)

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Softgarageも2010年頃までVシネ作ってたのか。90年代が隆盛かと。

久保田悠来さんも劇画から抜け出てきた様な強固なビジュアルの持ち主で漫画原作の実写化というこの作品にピッタリはまってる。
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恐竜・怪鳥の伝説(1977年製作の映画)

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東映チャンネル【東映特撮映画特集】にて。東映特撮映画の名作をって、ラインナップがコレと『北京原人 Who are you?』に『大怪獣のあとしまつ』と……この並びは本当に名作か?他の含みがあったりしな>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

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人気漫画のストレートな実写化ばかりではなく。過去作の殆どが映像化されている押見修造氏の名を冠してはいるが、本作では原作者ではなくキャラクターデザインという形での参加。

そういうアプローチがあったかと
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忍者戦隊カクレンジャー(1994年製作の映画)

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スーパー戦隊シリーズの主題歌の中でも「シークレット・カクレンジャー」は特に屈指の名曲だと思う。ややメロウな曲調ながら子どもの心を掴むキャッチーさもあり和楽器まで合わせた楽曲としての完成度の高さが凄い。>>続きを読む

今宵、奇跡の起きる温泉で。(2020年製作の映画)

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死した家族に恋人に会いたい……という願いが叶うのは創作こそが持つ力だ。こういうの弱いんだよ。在りし日を思い返す男女の美しき営みとしてエロスが描かれているのが良い。綺麗だね。



放映題『淫ら温泉 揉
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

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オリジナルの方はもう仄かにしか覚えちゃいないんだが……内容はだいぶ違う様に思うってどの口で言ってんだ。

まさか我が行方市が“京都”という設定でロケされていたとは。思いっきり霞ヶ浦の前なのに。実際に京
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

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金子修介監督作だし観よう観ようと思っていたのだが終映間近で滑り込み。

絶賛の空気だけは感じていたが全くもって事前情報を入れず観たので少年期にに犯した殺人が発端となって……みたいな感じかと思いきや全然
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ルパン三世 風魔一族の陰謀(1987年製作の映画)

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長寿アニメ化を見越してのキャスト変更ってのはひとつの手かと思う。残念ながら本作は制作側の不義理で原作者に悔恨を残す結果となってしまったが。

キャストの急逝によっての変更ってのも後任にプレッシャーだし
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銀魂オンシアター2D バラガキ篇(2023年製作の映画)

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コンテンツの執拗な延命化は……
とか思いもするのだが、でもまぁいいか。好きな銀魂だから。完結後もこうして作品の灯が消えないのは嬉しい限りだ。このままTHE FINALにまで連なっていくのかな?

原作
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

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最近ループもの流行ってるのかな?
大概そのループから抜け出すのが主題となるが、本作は憎き相手を何度でも殺す為に望んで繰り返すループ、という新たなアプローチ。

実際と変わらぬ感覚を得られるそれはもう仮
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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マリオって異世界転生ものだったん?
ハリウッドのこの手のフル3Dアニメは映像としての魅力が全然分からないんだけどゲームの映像化という文脈でならアリか。

ちょっとGotGのオマージュもあり?最後の最後
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

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TARAKOさん追悼。
超長寿アニメのちびまる子ちゃんだが長い歴史の中でも映画化されたのは3本と少ない。同じ日常が基調のアニメでもクレしん程にブッとんだ非日常への飛躍なんて難しいだろうし。

本作では
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魔法少年☆ワイルドバージン(2018年製作の映画)

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濱津隆之さんがパワハラセクハラ上司ってキャスティングが意外だったんだけど……実はこういう人がするんだよねっていうリアル感なのか、コメディだからこそ迫真性を薄めたキャスティングなのか。

ユルユルした進
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Love Will Tear Us Apart(2023年製作の映画)

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にわかには内容を察せない英字のタイトルとビジュアルのミステリアスさに惹かれて。敢えて前情報一切無しで。

導入はオーソドックスなホラーに見えて一転、予想できない割とトンデモな展開やビジュアルが炸裂する
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ダブル・エクスタシー 美女刑事コンビの快感大捜査線(2018年製作の映画)

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市川まさみがなぜかお嬢キャラなのが。時間の限られた中でアクションをしっかり作り込んでいるのは好感触。パンチラも厭わず蹴りまくる市川まさみが良い。いや凄く露骨なんだけどパンチラ。中学生男子が喜ぶ程度のそ>>続きを読む

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突(2024年製作の映画)

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現行のTVシリーズにかつての様な4〜5クールの制作体制を望むのは酷だろうが、でもせめて映画ならば……本作ブレーザーでは多少なりともスケールアップを望めるのではないか、と思ったが。

全国公開と銘打った
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

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昔、仕事で20mほどの鉄塔に登る点検作業をしていたことがあったがその程度の高さでも風に煽られると結構恐怖を感じたものだ。特に高所恐怖症という訳ではないが地上600mは想像を絶する。

なんであれ好んで
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昭和鉄風伝 日本海(1991年製作の映画)

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地方の開発事業の利権を巡っての悪徳ヤクザと任侠組織の抗争劇、という触りは悪くないけども肝心の初主演の浜ちゃんが……第三勢力として台頭する訳でもなくイキって自分の組と仲違いした挙句に敵にいい様に使われて>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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80〜90年代SFへの回帰か。
AIという存在が身近になった今ならではの新たな視点というものは特には感じられない。

機械と人間の戦争というメインテーマがもう散々擦られたものであって古臭いのでは?とタ
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

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坂ノ上茜!その出演を目当てに観るといつ出てくるんだろう……とヤキモキしてしまったがまぁまぁまぁまぁ。クレジット順からいえば。全然メインに絡んでないんだ、あぁ。でも良い役どころだけれども。

会話をキャ
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富夫(2011年製作の映画)

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『古潤茶』ホラー漫画界の重鎮お三方が自ら映像化に挑んだプロジェクト。原作者にメガホンを渡すというのはひとつの手かも。映像の演出は素人なのだからそれを差し引いてどうかだが。この一度切りで企画は終わってし>>続きを読む

富江VS富江(2007年製作の映画)

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JホラーにてVS企画の先陣を切ったのは富江だった。だが貞子も伽耶子も海を渡ってるんでそれに比べりゃ些細なことなんだが。ハリウッド版富江?あるかな……。

あびる優も悪いイメージがついて間もない頃だった
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富江 REVENGE(2005年製作の映画)

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“富江関連事件”と称され古くは明治の頃から記録がある……という映画独自のバックボーンをより膨らませた内容。一介の刑事が富江の事件を追ってる、ぐらいは良かったけども公安警察が出てきて富江をテロリスト認定>>続きを読む

富江 BEGINNING(2005年製作の映画)

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前作が最終章だったはずが。及川中監督を呼び戻してまで復活。ビギニングっていうか……初作でいきなりヒネりまくって結局あとから原作1話に当たる話やるなら最初からやれよってねえ。

ビデオ撮りになって明らか
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富江re-birth(2001年製作の映画)

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酒井美紀さんは間違いなく美人です。
だが富江のキャラには合っていない。
菅野美穂以上に魔性というイメージがない。若くして実力派女優であったので演技力を推しての富江抜擢だったのであろうと。その点では菅野
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富江replay(2000年製作の映画)

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怪奇ホラー的雰囲気は随一。宝生舞もビジュアル的には申し分ないのだが。

原作の森田病院編が元になっているがホラー要素を前面に押し出し過ぎて本来の富江の世界観からはやや剥離している。前作もそうだけども男
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うずまき(2000年製作の映画)

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『富江』に次ぐ伊藤潤二の代表作だが映像化は富江以上に難儀だろう。不条理で支離滅裂な世界観。単発のエピソードには面白みもあったりするが。映画で一本に纏めようってのが無茶。

しかし伊藤潤二作品のキモって
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富江 アナザフェイス(1999年製作の映画)

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永井流奈の日本人離れした美貌に鼻の抜けた様なアニメ声。人間味を感じさせない特異な個性がうまい具合に富江に合致していると思う。好意的に見て。

これは映画ではなく関西ローカルのドラマだが。元々原作もほぼ
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富江(1999年製作の映画)

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月子の失われた記憶と数々の未解決事件にて浮上する富江という名の謎多き女。映画化初作としてはもっとストレートな映像化で良いと思うが……

原作から捻りすぎてる感もあるんだけど映画的趣向とでも言えばいいか
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うめく排水管(2004年製作の映画)

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短編である原作に多少の肉付け(脚色)を施して映像化するという狙いは悪くない。栗原瞳と岩佐真悠子の主演両名も伊藤潤二先生の描く美少女の造型に負けず劣らずの魅力を放っておりアイドルホラーというパッケージン>>続きを読む

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