このレビューはネタバレを含みます
いろいろ大雑把な部分はあるがそれはおおらかに見過ごせる魅力を持っている
冒頭の、先生が仕掛けた画鋲の上に座って根性を見せるシーンは、二人のキャラクター性や世界観をよく説明できてるしビジュアル的にもインパクトがある名シーンだと思う。
キャラクター描写と面白いシーンの繰り返しで仲間が増えていく序盤。
ヒロインの今日子の誕生日会で失態をし、喧嘩に没頭するようになる中盤。
このときからヒロインとの関係がギクシャクする。
そして喧嘩を繰り返す過程で戸塚高校の学生に手を出してしまい目をつけられてしまい、
戸塚との抗争に入っていく後半。
そしてヒロインが戸塚のネコ次とヘビ次に傷つけられ、
ヒロインの両親は転校させることにする。
二人は電車が出発するところに追いつき、ヒロインは両親よりも二人についていくことを選ぶ。
そしてトオルの田舎にヒロインをかくまい、
どちらが戸塚と喧嘩をしにいくか揉める二人を、「負けて帰ってくるんじゃねえぞ」と叱咤激励し送り出す。
この、カタギで二人とは正反対のキャラクターのヒロインの性格が魅力的に描かれてるのがこの作品の背骨だと思う。
そしてヒロインの仇をとりに戸塚との抗争に入って、あとは有名な電車のシーンなどがあり、最後は大乱闘で終わる。
不良漫画をただ実写化しただけでなく、プロット、シナリオもしっかりしてるし、乱闘シーンは今では撮影不可能だろうなと思えるものばかりで見応えがある。
昨今のへんてこで金ばっかりかけた漫画実写化よりも数段おもしろい。
続編が次々に作られるだけのことはある。