映画の作りも物語としてもとても好き
白血病の少年オスカーを
口の悪い元プロレスラーのピザ配達ローズが面倒をみるお話
今の心身疲れた状態でこの作品は良い意味で良くなかった という程にただ泣いてしまった
満点をつけてしまう程に映画としての面白さがあるし、ベストスラーだけあって演出もとてもオシャレで魅力的
幻想的な世界と残酷な現実との対比が素晴らしくて 彼らの夢見る妄想はただの妄想でしかない演出なんだけども、そこに裏付けるローズ目線での現実がこの映画を形作る
オスカーが両親を嫌った理由
オスカーがローズとだけ口を聞く理由
ローズがオスカーを世話することになった理由
ローズがオスカーに提案した「12日間の生き方」
オスカーを取り巻く同じ病院にいる病気を持った仲間達
オスカーが経験する一生分の苦悩や蜜の味
ローズがオスカーに見せた神様
ローズがオスカーに語るプロレスの過去
切り取られるオスカーの瞬き
オスカーが書く神様への手紙
全部に意味があって美しかった
あと光とか色味での演出がまた良くて
オスカーの部屋、病院のモノトーン
ローズの家の模様、服、車のカラフルさ
その対比が作品を通して演出されていて
ラストカットの美しい映像に繋がる