B姐さん

天使のB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

天使(1937年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

内容は通俗的な「夫婦の話」なのに、ルビッチが演出すると映画的な心理劇になる不思議さ。しかしその心の機微を感じさせるために敢えて「心理劇」から遠ざけようとする粋っぷり。

冒頭の宿帳の記名シーンから、ひたすら「隠し」、極力「見せない」演出の数々。いつもの軽妙洒脱の“ルビッチ・タッチ”とは違う“タッチ”を堪能した。
終盤の「夫が扉の向こう側に入って行く」「夫が玄関扉を開けて出て行く」という、クライマックスの二段階仕立てに唸る。
変にタメを作らず、あっさりやるところもルビッチらしい。
B姐さん

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