明石です

レスラーの明石ですのレビュー・感想・評価

レスラー(2008年製作の映画)
4.3
若い頃に全米一のレスラーとして活躍した男が、五十をとうに超え、肉体は衰え、周囲からも孤立、色んな物を失いながらもながらもリングへの夢を捨てられない。自分に向けられる声援と拍手喝采がどんなものであるかを知る彼は、スーパーの店員として働く何者でもない自分に耐えられず、全てを捨ててカムバックする。

別に私は拍手喝采を浴びてリングに立った経験があるわけじゃないけど、この主人公の気持ちはよくわかるなあ。名無しの自分に安住するくらいなら、どんなリスクを(主人公の場合は命を失うリスク)を追ってでも夢を追いかける。何歳になっても自分の目標にもがき続ける人はカッコいいよ、、そして『レクイエム·フォー·ドリーム』のダーレン·アロノフスキーの映画とは思えない優しいラストに驚く。もちろんラストに至るまでの過程は優しくもなんともないんだけど笑。
明石です

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