『これがあるから、俺は何度でも立ち上がれる』
これは虚構であり現実の物語
フォックスキャッチャーのチャニング・テイタムよろしく身体で語る演技、特に背中の演技はその哀愁込みでミッキー・ロークの人生が滲み出た素晴らしいものでした。
プロレスというヤラセありの残酷ヒーローショー、そこで手に入れた過去の名声や栄光にすがり、虚構としての自分しか愛せない哀れな男の人生。
このクソみたいな人生を生きるには、例えクソみたいなプライドだとしても文字通り満身創痍になりながらも決して捨てられやしないのさ....俺にはこれしかないんだから。
カッコよ過ぎるぜミッキー・ローク....
僕もこんな男になりたい。灼熱のように魂が燃え上がる号泣必死の負け犬映画の大傑作。
レスラーとしてのランディは偽物か?否、それも確かに彼の姿そのものだし、そこで得た物も本物。