プロレスを題材にした、時代と身体の変化について行けない男女の話
プロレスもストリップダンサーも若い体が資本の商売だが、ラムもパムもその変化について行けずケガや不人気に苦しんでいる
だが他の稼ぎ方も知らずに状況は改善できない
彼らの視点が古いままなのはカメラの画質の荒さや音楽の話、やってるゲームからも見て取れる
ラムはプロレスラーのイベントを行ってもほとんど客をとれず、スーパーでの業務も満足にできず、結局、リングに居場所と死に場所の両方を求めているのだろう
ラストシーン、リングに向かって飛ぶシーンは最後の飛躍にも飛び降り自殺にも見えたのは私だけだろうか
上記のような痛々しいながらも古臭い手法でもがく人物描写は非常に美しい。
プロレスは詳しくないが、裏場面の描き方もリアルに感じられて面白かった