ユウサク

アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学のユウサクのレビュー・感想・評価

-
中盤の女性の話(「村には私一人になって〜」)が彼女の見た目から察せられる年齢とはかけ離れているような気がしたので、これは迫害されアメリカに移住したユダヤ人たちの経験を全部集めて、かき混ぜたうえで役者にあてがうことで、匿名性や普遍性を付与しているんだと理解したけど、解説見てたら普通に「個人が語る経験は〜」って書いてるのもあった。どっちなんだろう。語られる経験は悲痛なものだけに見えて、実は家父長制による構造的・直接的な暴力の告発・自白も含まれていた。

確かに背景がわかってないといまいち寓意が掴めないジョークもあったけど、何か意味があるんだろうと思いながら見れた。理由もなく土地を追われ、殺され、差別された経験を反転・昇華させるためのユーモア。
ユウサク

ユウサク