デパルマ

いちご白書のデパルマのレビュー・感想・評価

いちご白書(1970年製作の映画)
2.5
「『いちご白書』をもう一度」の二人が観たアメリカン・ニューシネマ。大学闘争に身を投じる20歳の甘酸っぱい青春ストーリーは全く単純だけどエネルギーに満ちた撮影と編集で見せる。カヌー部の友達が学生自治組織をヤリサー感覚に捉えてるのは結構当時のリアルなんだろうなと思った。ラストは激しい暴動の中、主人公とその恋人は警官に殴られ引き離される。彼は必死に恋人の名前を叫び手を伸ばすが届かない。プロデューサーはのちに「ロッキー」を生み出すアーウィン・ウィンクラー。6年後公開され歴史を変える映画のラストは、リング上でもみくちゃにされるロッキーが恋人の名前を叫び、彼女と抱き合うというもの。元々敗北感に満ちたエンディングを想定されていたがプロデューサーが公開直前に現在のハッピーエンドに撮り直したというけど、成程この映画のやり直しなんだ。
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