イングマール・ベルイマンのオマージュとして作られた(らしい)本作。しっかり見たベルイマン作品は「叫びとささやき」だけだったけど、本作はこの作品にインスパイアされたらしいので丁度良かった。
序盤に登場する窓辺のシーンなんかは如何にもベルイマン風。ピタッと嵌った構図と静寂が生み出す緊張感ある雰囲気はこの映画全体のイメージとも共通する。いつものウディ・アレン作品とは違う雰囲気だけど完成度は高く、アレン充実っぷりを感じさせる。
「叫びとささやき」を見た時に感じた病的な程の拘り、完璧な故の歪さは本作のテーマと重なる部分があった。アレンも同じ様に捉えてたのかなぁ。と言うか他のベルイマン作品もあんな感じだろうか。