このレビューはネタバレを含みます
いまっさらの初鑑賞。
闇夜に聳える奇怪な建物の隙間を空飛ぶ自動車が飛び回る。世界中の言語のネオン看板が夜の街を怪しく照らす。
大好物な世界観。
平たく言うところの『サイバーパンク』?
人が創ったAIが暴走し反乱を起こし...
サイバー(電脳)のパンク(反抗)か。
この作品も大筋はそうなのかと思ってたものだから中盤まではテーマに対して少し地味だなという印象だった。
しかしそうではなく、、
ロイの最期が全てを物語っていた。
「そういう思い出もやがて消える。時がこれば涙のように。雨のように...その時がきた」
人は彼らを支配をしやすくするために寿命を短くするという、自分たちに都合のいい安全装置を彼らに設けた。
彼らはやがて自我を持ち始め、長く生きたいと当然のように思う。
デッカードとロイの追いかけっこはデッカードがしつこいくらいに情けなく逃げ回る。
これも生への執着。ロイ達レプリカントも同じなんだという比喩に感じた。
ラストはなんだか気になる終わり方。
オリジナル版はラストが異なるらしいし、2049までの間には短編もあるそうなので楽しみだ。
追記
ファイナルカット版と間違えて見てた。
この後オリジナル版と、インターナショナル版も比較して見てみた。
オリジナルの方がエンディングは好み。デッカードのナレーションありきの部分あろうね。
インターナショナル版はゴアシーンがあるくらいの違いか?とはいえ意味の無い残酷描写ではなかった。ゲームでもよくあるけど何でもかんでも規制するのはよくないね。本来の意図を湾曲しかねない。
そしてこれ。凄い。全くの未公開シーンがたっぷりあるのでファンの方は是非見て欲しい。ワークプリント版なのか?
https://youtu.be/PyyCdjAo0Vk