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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版のmasososoのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いまっさらの初鑑賞。
闇夜に聳える奇怪な建物の隙間を空飛ぶ自動車が飛び回る。世界中の言語のネオン看板が夜の街を怪しく照らす。
大好物な世界観。
平たく言うところの『サイバーパンク』?

人が創ったAIが暴走し反乱を起こし...
サイバー(電脳)のパンク(反抗)か。

この作品も大筋はそうなのかと思ってたものだから中盤まではテーマに対して少し地味だなという印象だった。

しかしそうではなく、、

ロイの最期が全てを物語っていた。
「そういう思い出もやがて消える。時がこれば涙のように。雨のように...その時がきた」

人は彼らを支配をしやすくするために寿命を短くするという、自分たちに都合のいい安全装置を彼らに設けた。
彼らはやがて自我を持ち始め、長く生きたいと当然のように思う。

デッカードとロイの追いかけっこはデッカードがしつこいくらいに情けなく逃げ回る。
これも生への執着。ロイ達レプリカントも同じなんだという比喩に感じた。

ラストはなんだか気になる終わり方。
オリジナル版はラストが異なるらしいし、2049までの間には短編もあるそうなので楽しみだ。


追記
ファイナルカット版と間違えて見てた。

この後オリジナル版と、インターナショナル版も比較して見てみた。
オリジナルの方がエンディングは好み。デッカードのナレーションありきの部分あろうね。

インターナショナル版はゴアシーンがあるくらいの違いか?とはいえ意味の無い残酷描写ではなかった。ゲームでもよくあるけど何でもかんでも規制するのはよくないね。本来の意図を湾曲しかねない。

そしてこれ。凄い。全くの未公開シーンがたっぷりあるのでファンの方は是非見て欲しい。ワークプリント版なのか?
https://youtu.be/PyyCdjAo0Vk
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