3D映画という事で、立体映像場面ごとに観客へ向けて立体メガネ着脱を促す必要があり、その性質上からか、劇中を通して何かとメタな振りがあって面白い。
たとえば冒頭、いきなりカメラ目線でこちらを指さし、
「お前たちの住んでいる町も、みな殺しにしてやる…!」
と観客をビビらせにくる、プロフェッサー・ギル。
すると、枠外(笑)の子供たちから、
「できるもんか!」
「ぼくたちにはキカイダーがついてるんだ!」
「ギルのうそつき!」
と罵声を浴びせられ、
「―――バカもん!!☆」
と一喝するギル。まるでアトラクショーのノリだ。(笑)
3D場面は主にアクションシーンだが、中には、ダークのトカゲロボによる殺害シーンとか、悪趣味な(笑)選定も光る。
見所は、サイドマシンの5人乗り。曲芸レベルなムチャ振りである。
「しっかりつかまっているんだぞ!」
…いや、無理無理。乗ってるのもほとんど女子供だし。そして、案の定の結果になるのだった。☆
「…殺せ…―――殺せエエエエッ!!☆」
劇場の大スクリーンで、どアップのギルを観てみたかったものだ。(笑)