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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-のakubiのレビュー・感想・評価

4.5
神よりも、一縷の希望を信じつづけた男。静かな諦念と緊迫した恐怖の漂うなかで、揺らぐ決意にのまれそうになりながら、「確かなことはなにもない」と呟いて、恐怖と焦燥が浸食する。 繊細で緻密で臆病な脱獄(抵抗)。あれは、月が明るくて電車がよく通る夜。ふたりの"同志"は明けゆく空のもとへ駆けだした。

ブレッソンで こんなにも緊張して「生きる」をみたのはじめて。静謐なる緊迫と寛容。すき。
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