抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-の作品情報・感想・評価・動画配信

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-1956年製作の映画)

UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT

製作国:

上映時間:100分

ジャンル:

4.1

「抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-」に投稿された感想・評価

sacchinn

sacchinnの感想・評価

4.0
死刑囚が脱獄のためにシーツを裂き縄を綯う、その手つきの美しさ
脱獄というと、派手な展開を想像する。
が、そこはブレッソン監督、あえて視野を狭くして淡々と描く。
情報は画面外の音だけ。
若干、監獄の管理体制がガバガバな気がするも、近づく足音にハラハラする。
PUFFIN

PUFFINの感想・評価

3.5
静かな緊張感。ずっとハラハラしてた。
美しさのある脱獄映画でした。
ブレッソンがナチス占領下で逮捕された死刑囚の手記を基に監督した作品。淡々と脱獄計画を練り、実行する主人公をカメラが静かに追う。90分位しかないのに、凄い長い映画を見た気分。
抑制された語りと抑制された映像という感じ。暴力は映されず、「死」もほとんど映されず、だけど存在するという異様な感じ。スプーンの光の反射とか、片方の眼にだけ光がある感じとか、良かった。ロベール・ブレッソン初。もっと見たいが、なかなか叶いそうにない状況が悲しい。
‪これぞ真の脱獄映画なのかも。
バルタザールやムシェットを先に履修してたので本当に”風は己の望むところに吹く”事にビックリしたけど『神に万事頼るのは安易だ』という作中の台詞はブレッソン流ジョークかなと思ってしまった(原作にあるのかな)。
あるレジスタンスの男の脱獄の一部始終を無駄な要素を全て省いて描くストイックさが逆に斬新。主人公のモノローグも行動描写のみで心情はほぼ語られず彼の情報は観客には開示されない。
ブレッソンはこれを製作中にドキュメンタリーを作りたかったと言ってたらしく納得。

繰り返しのパターンを巧みに用いて最後でそれを破壊する構成がさすが。
「掏摸」と同様手元のクローズアップを多用している。スプーンの柄の輝きに緊張感があった。‬

レジスタンスの精神の高貴さを謳う映画という記述もみたけどそれが主軸ではなく、求めよされば与えられんという希望を失わない1人の男の話にみえた。強く望んで行動を起こせば道は切り開かれる。まあもちろん無理な時もある。
映画内の音はもちろん、映画内には聴こえていない自分の周りの音まで気にしてしまうほど引き込まれてました。
あと、あるもので道具作って脱獄ってのが男子心をくすぐりました。
s

sの感想・評価

3.8
シンプルな運動と時間で出来た作品。
脱獄は行動そのものに注視し、それを積み上げるのに適した題材だった。

職業俳優を用いないブレッソン。
しかし、少なからずカメラを回している以上、お芝居は必ず発生する。
感情表現を出来る限り削ぐというのも職業俳優なら寧ろ出来るはず。
もしかすると、芝居そのものというより、有名人がカメラの中に居ることを嫌ったのかもしれないなと思う。
「普段知らない人物」が映画の中に居ると虚構にリアリティが生まれる。

ジャン=ポール・ベルモンドが脱獄していたなら虚構はさらに虚構と化し、スクリーンの中で起こっている出来事になっていたのかもしれない。

もしくはブレッソンの自己顕示欲。

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞記録☆
6月18日☆

派手な演出ではないのだけれど、緊張感がひしひしと伝わってきた。
短いカットを繋いでいるから全然飽きずにみれる。

最後脱獄成功してほんとによかった。
あんなことが実際にあったと思うと😭
Ta

Taの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

随分喋るなぁ、、ブレッソンは全体的にこうなのか? まあめちゃくちゃ面白いんだけど
なんだか小説(手記)と絵画(ベルイマンほどではないけど)をあわせた映画のよう

時代背景も合わさり、マジで一度きりというシチュエーションが脱獄モノの中でもダントツにハラハラさせてくる

あとフォンテーヌ役を演じたフランソワルテリエの"目"と謎の奇音(自転車のキィキィ音)が超良い。
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