抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-の作品情報・感想・評価

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-1956年製作の映画)

UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT

製作国:

上映時間:100分

ジャンル:

4.1

「抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-」に投稿された感想・評価

かつ

かつの感想・評価

4.4
主人公がジャーヴィスコッカーにしか見えなかった
こういう映画が観たい
原題『死刑囚は逃げた、あるいは風は己の望む所に吹く』

主人公がただの犯罪者なら、ここまで味方はいないと思う。これは『抵抗』レジスタンスの手記。ナチスに抗う一人の男の物語。

うちのゴールデンハムスター🐹も脱獄計画を企ててたらどうしよう。もしかして、脱獄までの数々の障害を一個ずつ乗り越えていて、人間が寝ている間に夜な夜な居間を徘徊してたらどうしよう。次の難関どう突破しようか、悩んでたらどうしよう。

そう思いながら観てました。

この独房、なんか結構自由。ほいほい銃殺できるからかな。死刑囚を甘く見ているとしか思えない。おかげで色々と用意周到に準備できる。でも、いくら用意しても用意し足りない。だって失敗即死亡。そもそも人生は一機しか無いし、お金払ってもコンティニューできない。

いざ決行の夜は、すごく緊張した。

一番緊張したのは1mに近づいた時。

一番好きなシーンはゾンビみたいな両手しながら画面から消えて行った時。

あえて映さないことで想像を掻き立てられるからもうドキドキした。

このドキドキ…

もしかして

恋?

ご丁寧に解説などしてくれない。極力情報は遮断され、それはあたかも密室劇のような楽しさ。見えないものは観えないし、耳をすませてしまう音の演出には集中を強いられてしまう。主人公目線でただ淡々と、そして静かに迫る圧倒的リアリティが面白い。

ジャックベッケル監督の『穴』の時もそうだったけど、ギリギリの状況で試される人間の真価、その勇気と運が観ているものを魅了するんでしょうね。

プロの俳優の芝居がかった演技を嫌い、その作品限りの素人ばかりを起用したフランスのロベールブレッソン監督。変わってるなぁ。でも面白かった。



うちのハムスターハウスを覗いてみると、ひまわりのタネをたらふく食べた、ふっくらとしたハムスターが、今日もスヤスヤと眠っていました。
実話に基づく。モノクロ。舞台は1943年ドイツ占領下リヨン。脱獄を決意した男性のナレーション形式で物語が進む。綿密で地道に作り上げられる脱獄計画。緊張感たっぷりだった。
ひな子

ひな子の感想・評価

5.0
ブレッソンは映画(シネマトグラフ)は映像と音響の総体であるとし、演劇的な効果やレトリックを否定する。
この映画を分けるとしたら三つ(車のシーン、収容所での脱走の準備のシーン、脱獄のシーン)に分けられ、音(物音と言葉)や手、あるいは光、風といったものがたくさん散りばめられ、それらは巧みな筆さばきのようで、誰にも描けないような、一つの素晴らしい絵画が完成されるようであった...。
Tyga

Tygaの感想・評価

4.2
「ルポルタージュ:戦時中の脱獄」

脱獄というのは不思議なもので、思い立つまでの過程というのが必要ない。
監獄に入れられたから脱獄の計画を練るまでの距離はゼロに近い。

与えられたものから次々と役立つ道具を生み出してくワクワク感。
スプーンからノミ作るところなんて惚れ惚れした。
そして、隣人とのノックのやりとり。

新入りの彼が入ってきてからの面白さの加速度がすごい。
やはり、映画には話し相手が居るべきであるし、さらに言えば、風もあるべきである。
脱獄中に風が主人公の前髪を揺らす。緊張感をもたらす。
Sashiwo

Sashiwoの感想・評価

-
『穴』(1960)は死刑囚が穴を掘って地下から脱出する映画だが、今回みた映画は死刑囚がドアを破って高い壁を越える映画。これがネタバレにならないのはサスペンスが別にあり、集中力を切らさずに鑑賞できる映画だからだ、と付属ブックレットに書いてました。でも15分くらいで私は眠くなり眠ってから続きをみました。
ekn

eknの感想・評価

4.5
車のドアと手のアップは『マディソン郡の橋』で似たショットがあった。緊張感を生むアップがとにかく印象的。
惚れ惚れする手際のよさ。緩急をつけたカット。

脱獄のための小道具を作るシーンは何度でも観れる。
憚り

憚りの感想・評価

5.0
ミニマルな動作の連続・反復に宿る厳格さと、フレーミング・音・目線による余白の強調が産む通俗的なサスペンス性を併せ持つ凡そ完璧な映画。100分弱というランニングタイムも含めて非の付けどころがない。しかし、オープニングの車からの脱走→収容所への送還までの数分間は何度でも観れるな。
超シンプル。要らないものが無いからあんな緊張感あるのかな。
ぼいこ

ぼいこの感想・評価

3.7
着々と準備を整える主人公の、張り詰めた雰囲気に引き込まれる。
言葉少ななナレーションと、収容所でのルーチンの反復が効果的。
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