ブレッソンらしい「余分を削ぎ落とした」純度の高い映画。
脱獄映画といえばサスペンスやアクションを思い浮かべがちだが、この作品では派手な盛り上げは一切なく、囚人のわずかな所作、木片を削る音、縄を結ぶ指…
道具が集まったり、仲間が増えたり親密になっていく事であったり、段々と面白くなっていく。常にバレてはならず、ゾクゾクする。
というのもあり、最後は解放感によるハッピーエンドなのか…と想像していたが、そ…
対独レジスタンスの闘士アンドレ・ドゥヴィニの実体験を基にした脱獄映画。
主人公のフォンテーヌが同じく収監された者と手紙のやり取りをしたり、脱獄を試みる手のショットは、次作の『スリ』に引き継がれて…
ちょうど映画のショットについての本読んでるからその視点で観ちゃったのだけど、4:3のアスペクト比でクローズアップが多かったから、独房の孤独さの強調や観客による感情移入ができる作品だったと思った。その…
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