抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-の作品情報・感想・評価・動画配信

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-1956年製作の映画)

UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT

製作国:

上映時間:100分

ジャンル:

4.1

「抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-」に投稿された感想・評価

T

Tの感想・評価

4.0
緊張するシーンにBGMなんていらないんやな!

ドイツ兵を、贅沢なところを見せたり残忍なところを見せたりはせず、ただただ客観的に描いていて、ノンフィクションかくあるべしと思った

誇張もBGMもあまりなく、純粋なピュアなそのままの映画という感じがした
だからストレートに響くのかもしれない
さにた

さにたの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

感情のリアリティがとてもよかった。
自分も共に生活しているようだった。
それは映画として、また物語の環境をリアルだと捉えて、自分も主人公のように投獄される非現実性を現実に捉えることができた。
だからこそラストシーンでのためらいがどう考えてもこの場面でためらうのは理解できるが、脱獄が成功しても失敗しても酷い日常が潜んでいることを忘れている恐怖を僕は感じた。人物の感覚がおかしくなっているように感じた。そこがとてもよかった。
R

Rの感想・評価

5.0
「これは実話である。私はそれを飾らずに描く。」という冒頭の文字にブレッソン監督の思いが綴られて始まる。

ロベール・ブレッソン監督による極上の脱獄サスペンス。
脱獄を企てる囚人の手元アップ映像を多用するとともに、流れるような映像、緊迫感のある音(歩哨が地面を歩く音など)の使い方などなど素晴らしい傑作である。

「1943年 リヨン」の文字。
ドイツ軍に占領されたリヨンで、フォンテーヌという男がスパイ容疑で投獄されるところから始まる。
独房における彼の見事な観察力、考え続ける頭、器用な手先をつかった脱獄準備の行動力などを丹念に描きながら、クライマックスの脱獄シーンでは観る者を緊張させる。

ロベール・ブレッソン監督が淡々と描いた実話サスペンス映画の傑作。
缶々

缶々の感想・評価

5.0

「風は望む所へ吹き捉え所がない」

演出を極力削ぎ落とした映像に感嘆する
osaka

osakaの感想・評価

-
収容所の全体像を一切把握させない。
手錠の外し方とか、縄の編み方とか、脱獄映画はそういうディテールがとにかく重要なジャンル。確かにブレッソンにぴったりの題材。

幕切れが良い。
脱獄というモチーフとブレッソンの手法が組み合わさると、エンタメになる、、。
屋上からの流れは呼吸を忘れて見てしまうほど。
みゆ

みゆの感想・評価

4.9
2021.06.05(133)
U-NEXT・字幕


ブレッソン監督作品はまだ「ラルジャン」しか見たことがなかったが、すごく面白かったので今作も楽しみに鑑賞。

ナチスドイツ下のフランスで、監獄に入れられた主人公が脱獄を試みる話なのだけど、それはそれはもう息が詰まって心臓が苦しくなるほどハラハラした。

ブレッソンはプロの役者さんを起用しないことで知られているが、今作の演者たちは皆プロのように見えた。私がフランス語やドイツ語を知らないので、もしかしたらセリフの言い回しなどは棒なのかも?知れないが、全くそんな感じがしなかった。それぞれ特徴ある佇まいなので覚えやすい為、物語がスッと入ってくる。

私が好きな映画監督に「トランスポーター」で有名なルイ・レテリエがいるのだが、彼のお父さんのフランソワが今作で主人公を演じている。ちなみにフランソワも映画監督だったらしい。

多分低予算映画だと思うが、大金を掛けた派手な近代の作品よりもずっと見せ方に長けているように感じた。光と陰の使い方、またワンカットで説明する巧さに舌を巻く。

最後までどうなるのか分からないところも良い。
matool

matoolの感想・評価

3.8
穴を観てたので近さはありましたがこちらが先なら文句なし。あまり悲壮感が伝わって来なかったしうまくことが進んでいきますがシンプルで良しでしょう。
徹底して倹約の美学。
無駄な演技がないのではなく、そもそも演技という無駄がない。
視覚と聴覚も邪魔し合わない。とてもストイックさを感じる。
小難しいんだろうと積読していたシネマトグラフ覚書を引っ張り出して少し読んだら、おもしろいほど腑に落ちた。
この端正さを、では文を書くにしても物事を考えるにしても、ブレッソンを基礎として備えておきたい、そう思ってしまう凡人です。
達人が捌いたものは、切り口がきれい。
観た後にまるでその感覚。
脱走という緊張感の持続するモチーフと監獄の中というシンプルな状況を生かしたサスペンス。監督自身のカトリックに根付いた宗教観と結びつきストイックな語り口になっている。繊細な環境音や長回しなどで行動一つ一つを際立つ演出にすることで「画面」の中何か決定的なことが起きていることを目撃するということ自体がメチャクチャ「映画的」であるということを実感させられる。監督が自身の作品を「シネマトグラフ(リュミエール兄弟が発明した世界初の映写機の名称)」と説明した真意、監督の言葉で一度ちゃんと読んでおきたいなあ。
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