このレビューはネタバレを含みます
ほんっっっとにハラハラドキドキ
音楽が全然ないから、最後に音楽がブワッと流れてきた時のインパクトがかなり大きい
「燃ゆる女の肖像」でヘロイーズが全然外部の音楽を聞いたことがなかった描写のように、ずっと自然の音や風の音、足音しか聞いていないと聴覚がかなり敏感になっている
そこにやってくる突然の音楽よ
断食後の久しぶりのご飯みたいにびっくりする
角で守衛を倒すシーンだったかな、
Tenetの冒頭の拷問シーンを思い出した
電車の音で拷問が一切見えず聞こえず、だからこそ想像力が働いてしまって余計ドキドキする
もうあまりにドキドキしすぎて、映画の残り時間を確認しながら見てしまった最後の30分
「あと5分だから流石にここで見つかって、とかないよね?!?」
「うわー壁は越えたけどここで悲劇のフランス映画、後ろからバーンって撃たれたりする?!?」とか頭の中がうるさくてかなわなかったぜ
監督のロベールブレッソンも第二次世界大戦の間に捕まったことがあるらしい
演出がミニマルにされているせいか、みんなの感想も短めで冴え渡っているすごい