えりみ

ミッションのえりみのレビュー・感想・評価

ミッション(1986年製作の映画)
4.2
WOWOWで。
またしても「パッション」と空目して録画。奇しくもキリスト教繋がり。
磔にされイグアスの滝を真っ逆さま~だけ記憶に残ってたが、
改めて見直すとクライマックスではなくファーストシーンなのね。

1986年の映画ながら(だからこそ)
現地で撮影したとしか思えず、
断崖絶壁を裸足で登るシーンとかどないしたんやろかと感心。
その土地の土の色と同じ黄色っぽい映像。

クレジットではデ・ニーロが主役になってるけど、
実際にはジェレミー・アイアンズ演じるイエズス会宣教師がメイン。
「沈黙」で宣教師やってたリーアム・ニーソンは
30年も前に今作で同じ役やってた!細い!!若い!!!
デ・ニーロは奴隷商人。
出張中に嫁?を寝取った実弟を殺してもうて世捨て人になってたところを
ジェレミー・アイアンズに救われ神父にジョブチェンジ。
ここでチラっと美人1人が出てくるくらいで基本男だらけの絵面。
インディオのお姉さんたちは基本トップレスやけど。

日本では暴れん坊将軍の頃。
すっかり鎖国してる間に
イエズス会は
南米山奥のインディオまで改宗させようとしてたとは。
言葉が通じないので、
楽器製作までして音楽と歌で原住民の懐に入っていくのね。
ガラニ族(グアラニー族)と打ち解け、
森の中で穏やかな毎日を過ごしましたとさ、めでたしめでたし。。。
では映画は締まらないので
やっぱり悲しいスペクタクルな結末に。

スペインとポルトガルが植民地の覇権を争いながら裏で手を組むのはなんとなく理解できるけど、
イエズス会と法王(教会)が一枚岩ではないっていうのがちょっと意外、
てか聖職者が権力闘争に参加してるのが問題なのよね。
何世紀経とうが世の中カネよ金。

心優しい原住民が一番翻弄され不幸になるっていうのが悲しい。
伴天連追放政策は間違ってなかったってことか…
えりみ

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