学生時代ホラー映画好きで、特にゾンビは大好きなホラー作品の1つでした。当時は10回近く見直した記憶があるのですが、今回40年ぶりくらいに鑑賞したのですが、殆ど覚えてませんでした。なので初めて見るが如く新鮮でした。
感想はやっぱりおもしろい!ただのグロテクスなホラーというだけでなく、荒廃した現代社会に警鐘を鳴らす深さがある秀作です。「地獄が一杯になると死人が蘇ってこの世を徘徊する」と主人公語る言葉の意味もその深さを表してますね。
監督のジョージ・A・ロメロのゾンビ3部作はどれも深い内容の秀作ですが、「サスペリア」のダリオ・アルジェントも製作に携わっている本作がBestだと思います。別にダリオ・アルジェント編集版もあるそうです。
特殊メイクのトム・サビーニも良い仕事をしてますね。暴走族のメンバー役で出演もしてますね。
エンドタイトルに流れる軽快な音楽はロケ地のショッピングモールのオリジナル曲をそのまま使用したと聞いた事がありますが、コレが絶妙にマッチしています。「帰ってきたヒトラー」と言う2015年のドイツ映画の一場面にこの曲が使用されておりました。現代に蘇ったヒトラーをゾンビに擬えて表現してるんだと、映画館で見ていて妙に感心したのを覚えています。
とにかく久々に鑑賞し、私の中で「ゾンビ」はホラーの最高峰である事を再確認出来ました。