リビングデッド3部作の2本目にして最高傑作。今回はディレクターズ・カット版。いろんなバージョンがありすぎて、どれを見てどれを見ていないのか分からないし、「ゾンビ」自体久しぶりの鑑賞なので何が違うか分からない。
前作では唯一の情報網兼頼みの綱でもあったメディア。今作はそんなメディア側から始まる。どんな緊急事態であっても視聴率優先で誤情報を垂れ流そうとするメディア描写はロメロなりのある種の警告か？
冒頭から既に混沌としていて素晴らしい。前代未聞の事態に追われるテレビ局。特殊部隊と武装集団の銃撃戦から副次的に発生するゾンビ。この流れは一気に引き込まれる。最近のゾンビ映画でもここまで洗練されたカオスはなかなか拝めないからね！
中盤のショッピングモール制圧から束の間の楽園パートも素晴らしい。そして何より終盤。そんな楽園が戦場と化す最高の展開が待っている。
思えば、ショッピングモールという舞台装置をしゃぶり尽くす映画だなぁ、と。モール内を車で爆走したり、バイクで爆走したり…
