このレビューはネタバレを含みます
桜ルートの完結編。素晴らしい。
前2作で桜の残酷な境遇を知ったことにより、本作で士郎が桜の味方を貫き、桜のヒーローになってくれたのが嬉しい。
あと、何気に綺礼も準主役的な立ち位置だったのが嬉しい。多くの人が幸福だと感じられることには幸福を見い出せず、他人が苦しむ姿に満ち足りた感情を覚えてしまう性。それが悪だと分かっていながら正せないもどかしさ。善人に憧れる悪人の姿が非常に好きな身として、己の苦悩を吐露する綺礼の姿がこれ以上にない程グッとくる。
それを踏まえてからの、士郎とのステゴロラストバトルは超絶激アツだった。
ラスト、凛が桜に幸せか聞くシーンが印象的。ハッピーエンドとは言いきれない余韻がこれまた良い。