Newman

ワルキューレのNewmanのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
3.7
割りとこういう映画は緊張しながら見るのですが、最初に「事実に基づく」と出ていたため、緊張は緩んだ。ヒトラーの暗殺計画は失敗し、最後は自死だというのは歴史上の事実だから。書かずにはいられないんでしょうね。ドイツにも、こういうヒトラーを許せない人間がいたんだということを。ヒトラーを持ち上げるわけでも何でもないし、彼のやったことは確かにひどいと分かっているが、どうしてドイツがあんなことになったのかとちょっと調べてしまった。1914年から1918年の第一次世界大戦の敗戦国ドイツが負った戦争の賠償金が現在の円に換算して200兆円。ドイツが最終的に支払い終えたのは92年後の2010年とありビックリ。当時の戦争は、勝てば何でもあり儲かるものであったのだろうが、これではドイツは国民が結束して他国と競争できるようになるためにはああいう形を取るしかなかったのではないかと思う。そして、歴史はヒトラーだけを悪者にしているが、彼は一次大戦の戦勝国が生んだ狂人だったのではないかと。
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