三四郎

ワルキューレの三四郎のレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
3.8
「自由と正義と名誉のため、抵抗を試み命を捨てた者に恥はない」
こういう映画が観たかった。引き込まれた。かっこよすぎる映画だった。

シュタウフェンベルク大佐の銃殺シーンが現実的で良かったと思う。もし私が監督なら、シュタウフェンベルク大佐が「わが聖なるドイツ万歳!」と言い切った後に画面を暗転し「バーンッ」という銃声だけを残すだろう。そうした方が英雄的な最期だと思うから。しかし、この映画では、「わが聖なるドイツ万歳!」とハッキリ言い終わらぬうちに撃たれ、さらに倒れるところまで、それもパタリと横に倒れるところまでを描き切っている。これがリアルだった。人間の命がいかに呆気ないか…哀しいかな、それを感じた。
三四郎

三四郎