第二次世界大戦下、敗戦濃厚なドイツを独裁的に扇動し続けるヒトラーの暗殺を企図した「ワルキューレ作戦」。
それを実行した実在のドイツ将校を描いた作品。
ヒトラーへの反逆は自らだけでなく家族の死すら意味する中、一国としてのドイツと国民を憂い、最期まで自らの信念を貫き通した彼の覚悟と生き様に強く胸を打たれた。
『たとえ一人の暴君でものこる間は、やわらかいやさしいフリュートとなるな、ラッパとなれ、太鼓となれ… 』 byハイネ
この言葉の通り、荒れ狂ったこの時分を鼓舞し続けた彼の姿はあまりに雄々しく潔かった。