ふじこ

死国のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

死国(1999年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

角川書店のロゴが実に力強い始まり。

かつてわたしが子供だった頃に視聴した時は怖かったイメージがあるのだけれど、ホラー慣れした今となってはホラーと言って良いのかどうか迷ってしまう。
郷土の独自文化を含んだ恋愛ものって言うか…そんな感じ。
とにかく音楽面でのチープさが際立っている。"故郷"とか"あの頃"をイメージしたらしきテーマがやたら頻発される点とか、それっぽいシーンにそれっぽい音楽。やり過ぎると安っぽくなっちゃうんだけど、時代かなぁ。

あとかつて一世を風靡してたと思う筒井道隆を久し振りに観たけれど、やっぱり何度観ても演技がな…。
イケメンでもないのにどうしてこんなに推されてたんだろ。
そして演技の点では、せっかくの方言が門外漢のわたしでさえ(んん…?)ってなるくらい違和感がある。
方言への並々ならぬ憧れのせいかも知れないけれど、発音?音程?なんかそこら辺がネイティブではなくないかなぁって。これなに弁なんだろう。せっかく雰囲気のあるいい感じの方言なのになあ~~
栗山千明だけは雰囲気で押し切ってたけれども。

美しいのは夏川結衣に軍配があがるけれども、雰囲気・演技力・存在感、全部栗山千明が持っていきよったなあ。
死国、お遍路、裏打ち、方言、美しい田舎。
いい感じの材料だけは揃っているけれども、他が残念な映画だったなあ。
特技:鯖折り
ってだけだからな…。

あと普通に親の犠牲になったひなちゃんが可哀想だった。
ふじこ

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