ガセ菌

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのガセ菌のレビュー・感想・評価

4.2
トラウマと孤独感、類稀なる頭脳を持った青年が、彼を取り囲む人々の努力・友情・愛情・羨望を糧に、臆病な自分の殻を割っていく。潔癖さすら感じる程綺麗な話。これは高名な賞を獲って文句無し。

頭も顔も性格も良くない私としてはこれが「ハーバードの学生」だった「マット・デイモン」が原案を書き、「幼馴染のベン・アフレック」と一緒に推敲した脚本って事が少しだけ気に食わないんだけど、ロビン・ウィリアムズもステラン・スカルスガルドもスカイラー役の女優も演技が良すぎる。中盤辺りから終盤まで断続的に泣いていた。

主人公・ウィルは天才である一方で善悪の天秤の上でユラユラと揺れている状況なだけに、真っ逆さまに堕ちてしまうような事件・展開に期待と不安の入り交じったドキハラ感もあった。

良い人から嫌われ、離れられてしまい、失う事の恐怖って確かに分かる。そんな感情に抗う為の答えを1つくれるような、そんな映画だと思った。
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