天才的な頭脳を持つ非行青年ウィルと孤独な中年ショーンの、友情とそれぞれの人生の旅立ちを描いた作品。
ざっくりいうと、「挑戦をしなければこのままの日常が続く。失敗して傷いたとしてもいいじゃないか。そんな自分も受け入れて、挑戦しよう」という趣旨の映画です。
主人公ウィルは、「数学のオリンピック」と言われている大会で優勝経験のある大学教授ですら解けない超難問を、いとも簡単にスラスラと解いてしまうような天才。
しかし素行が悪く、鑑別所を出たり入ったりしている。
そんなウィルの更生にあてがわれたのが心理学者のショーン。
わたしは、この作品の魅力はなんと言っても「数々の深い台詞」だと思います。
・「君から学ぶことは何もない。本に書いてあるからね。でも君の話なら聞こう、ぼくは君について知りたいんだ」
→本で得た知識を頭でっかちに語るウィルにショーンが言うセリフ。ウィルはネガティブなことばかり考えてしまい行動ができない臆病者。なので話して聞かせられるような経験が少ない。そのことを指摘した。
・「完璧な人間なんていない。でももし君が、彼女の全てを受け入れて愛せるなら、彼女は君にとって理想の相手だよ」
→ハーバード大に通う恋人との関係について自信無く語るウィルに、ショーンがかけた言葉。
・「君は何を聞いても、ああ言えばこう言う。なのに “自分が何をしたいのか?” こんな簡単な質問に答えられない。答えを知らないんだろう」
→読んだ本の内容を隅々まで暗記できる瞬間記憶能力を持ち、物理化学数学も難なく解けてしまうウィルだが、夢も希望も無くただ生きているだけ。そんなウィルについての率直なショーンのセリフ。
・「お前は宝くじの当たり券を持ってるのに、それを現金化する度胸がないんだ。
お前以外の皆がそれを欲しがってる。それを無駄にするなんておれは許せない」
→工事現場で日雇い労働を続けるウィルに、親友のチャッキーが言ったセリフ。
「君は最初の一歩を踏み出すのを恐れ、行動を起こそうとしない。離れたところでマイナス面を見ているだけだ」
→ネガティブなことばかり考えてしまい行動に移せない臆病者のウィルにショーンが言ったセリフ。
などなど。
他にもたっくさん名ゼリフ出てきます。
脚本を書いたのは若き日のマット・デイモンとベン・アフレックの二人。
そして、この脚本こそが、まだ無名だった二人が俳優として世に出るきっかけを作ったのだとか。
この当時はまだ、マット・デイモンはハーバード大の学生だったそうです。
が、役者になるために中退したらしい(なんて勿体無い😱)
まさに「挑戦した」結果、今の彼があるわけですね〜!