Junichi

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのJunichiのレビュー・感想・評価

4.7
「悲しみは、忘れていた喜びの価値を思い出させる。」

【撮影】9
【演出】9
【脚本】10
【音楽】9
【思想】10+

渡辺和子著『置かれた場所で咲きなさい』
現代の実情は
【自分を咲かせてくれる場所に自分を置きなさい】だと思います

それほど
学ぶ環境、働く環境が自分に適合するか否かは
自分が幸せになるか否かに関わります
とりわけ人(大人)との出会いはなおのこと

きょうび
運転免許の講習所の指導員も選べるのだから
小中高の担任の先生や
職場の先輩、上司を選べるようにすべきでしょう

マット・デイモン演じるウィル
数学の分野で才能を示す高機能自閉症者
幼児期の虐待の体験もあり
コミュニケーションがとれず
感情の抑制がきかず
社会生活も営めず
しかも当人はそれでよいとする

そんなウィルの幸せをめぐって対立する
数学者のランボー(ステラン・スカルスガルド)と
精神科医のショーン(ロビン・ウィリアムズ)

数学の才能を活かすことは
ウィルの幸せになるのか?
ショーンは悩みながら
ウィルとセッションを繰り返します
まるで自分自身をセラピーするように

人を癒せる人は
何よりもまず癒されるべき人のことで
自分を赦せない経験をした人こそ
人を赦せ受け入れることができ

ショーンの人生に共感していくなかで
ウィルは自分を赦せるようになっていきます

【君は悪くない】
なんて力強い肯定の言葉なのか

ベン・アフレック演じるチャック
美味しい所を持っていきますよね
スカイラー(ミニー・ドライヴァ)に語る小咄も面白いかった!

マット・デイモンとベン・アフレックの共同脚本だから
いいとこ取りは仕方ありませんね(笑)

他人を信用できない
多くの都会人にオススメです
Junichi

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