ペジオ

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのペジオのレビュー・感想・評価

3.9
今振り返ると「ベン・アフレックの映画」として語ることも可能
彼の監督した映画の根底にある「この最悪な環境からの脱出」というテーマは脚本を担当した本作から顕著に表れている
ただ本作に関しては「他人とは違う特別なわたし」という青臭くロマンチックな幻想故に、周りの環境を「最悪(とまではいかないか…)」と定義している印象がある
それは彼と親友マット・デイモンが当時抱いていた…信じたかった思いなのだろうか
結果として彼らの思いは大衆に受け入れられ、今日の評価に繋がるわけだが…
「自分には特別な価値がある」という「願望」は普遍的なもので、その点で言えば大衆(勿論僕も含め)にとって本作の「価値」は未だ色褪せることは無い

だけどさあ、そろそろ色褪せてもいいんじゃねーの?
「お前に特別な価値なんて無い」って「真実」に僕達はもうそろそろ気付かないといけないんじゃあねぇのか?

ショウビズ界で様々な経験を経てベン・アフレックは「真実」に気付いたのだろうか?
そういう目線で彼の監督作を観てみたくなった
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