ニャンおっ太

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのニャンおっ太のレビュー・感想・評価

5.0
劇場で4回、DVDと配信で十数回も観た愛してやまない作品。ガス・ヴァン・サントは「ドラッグストア・カウボーイ」で私とビート文学を繋げた監督だし、脚本のマット・デイモンとベン・アフレックの深い友情は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」から遡りホアキン・フェニックスとケイシー・アフレックの友情、リバー・フェニックスとキアヌ・リーブス「マイ・プライベート・アイダホ」の友情に練脈しているし、エリオット・スミス(個人的思い入れ深い)が挿入歌(映画中6曲使用)だし。脚本、映像、演技、音楽すべての素晴らしさが心に沁みます。様々な形の友情を描いた爽やかな感動を呼ぶ作品です。でも悲しくなるのはこの作品でアカデミー助演男優賞のロビン・ウィリアムズと音楽賞ノミネートのエリオット・スミスが後に非業の死を遂げたこと。また劇場で観て哀悼を捧げながら泣きました。ラストシーンはビートニクへのオマージュで故アレン・ギンズバーグとウィリアム・バロウズに捧げられています。泣き疲れた帰り道miss miseryを聴きながらまた泣く始末。