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SUPER 8のvivoのレビュー・感想・評価

SUPER 8(2001年製作の映画)
4.0
多くの人に見せたいものがあったという思いが伝わる作品。粗雑な素直さが放つ輝き、楽器を持つことの純粋な喜び、楽しい出来事を楽しいと感じ悲しい出来事を悲しいと感じる裸の心。まるで人間が一人でいるときだけに見せるわがままな美しさを眺めているようだった。事実をシンプルに映しているようで、実はかなり作りこまれたドキュメンタリー。目の前の景色をそのままカメラで映しただけじゃあの雰囲気は出せない。伝えたい雰囲気をデフォルメし、フィクション化することで、逆にノンフィクション性を増すという絶妙な技を感じた。とにかく、信じたくなる熱狂が画面の中にあって、あのライブ空間に身体を預けたくなった。
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