CCC

レミーのおいしいレストランのCCCのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テーマ設定が秀逸。

ネズミがいるレストランで食べたいと思う人はいないが、フランス一のシェフが作った料理は誰もが食べたいと思う。

上記は両者とも事実であり同じレストランのことを示す。

美味しい料理が食べられれば料理人が誰かさえ関係ないどころか、シェフは人間ですらなく、衛生的に問題があるとされる動物がいたとしても、結果的にその人が求める価値が提供されていれば良いということ。

食の工業化や機械化が進み、全て人間が作ったといえないような料理もたしかに増えている中で、汚いイメージのある動物が作った料理自体を批判することは極めて難しいと感じる。

最終的に、本質ではなく印象や世間の評価を気にせず、求める料理を食べることを追求する人が幸福感を感じているラストはとても心地よい。
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