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太陽の王子ファラオのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

太陽の王子ファラオ(1966年製作の映画)
3.5
【今こそブルーレイを!】
『バーフバリ』『キング・オブ・エジプト』『ブラック・パンサー』と王族バトル映画が今、日本でカルト的に流行っている。

これらが誕生する遥か昔、それも《決闘者》がカードバトルを通じて古代文明とコンタクトを取っていた時代からも四半世紀以上前、ポーランドの鬼才イェジー・カワレロウィッチがエジプト王族ものを手がけた。その名も『太陽の王子ファラオ』。

日本では、ポーランド映画祭かTSUTAYA渋谷店にあるVHSでしか観ることがどきないのだが、古代文明に惚れこんだ人なら心鷲掴みにされるはず。

偉大なる王ファラオになるはずだだった青年が、政略に負け悲惨な事態に陥るというオーソドックスな内容。

本作が作られたのは、まだカラーが珍しかった1960年代。エイゼンシュテインやウェルズの超大作をカラーにトレースしたような感じだから、サントラなんて皆無。まるで、自分もエジプト王族の仲間入りしたような気分を味わえる。

また今だと苦情が出るかもしれないが、ポーランドの役者に黒塗りさせることで古代エジプト人に似せているのだが、これが「本当にポーランド人?」と思う程精巧だ。

映画の技術面からして、非常に見応えあるので、機会があれば是非挑戦してほしい。
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