訳あって映画を撮れないけど撮らないと幸せになれないので撮る、らしい、な映画。三年の山籠り。H・D・ソローの『ウォールデン・森の生活』を読んでから社会から離れて自然の中で生活することに憧れがあるが、実際現代でそれをするとカップ麺、電気、パソコンと色々技術使っちゃうよねと失望混じりに納得（そもそもキム・ギドクの入山の理由は全くソローとは違うと思うが…笑）。十何年も不断で夢中に映画を作り続けてきて、それができなくなるほどの葛藤をを抱えて一人隠居しても結局映画として昇華させてしまうからすごい。（しかもキャストスタッフ自分のみで。しかもおもしろいという。）彼の作品は一つもみたことがないのだがとても気になる監督だ。それにしても一人山籠り憧れる。
