ナツミオ

シェルブールの雨傘のナツミオのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
4.2
WOWOW録画鑑賞
デジタル・リマスター版

”娘の名はフランソワーズ…“

初鑑賞だが、ミシェル・ルグランの楽曲は超有名だし、何回も聴いていた。
若い時は、ミュージカルは敬遠していた。
特に本作の様な全編ミュージカルは。

良かった〜‼️
ハリウッドのミュージカルとはまた違う、しっとりとした、まさに雨傘がいる様なミュージカル&恋愛、青春映画の名作。

カンヌ国際映画祭パルムドールに輝く名作ミュージカルメロドラマ。カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ドゥミ監督、映画音楽の名手ミシェル・ルグランという黄金トリオが結集。テーマ曲も有名に!

受賞歴
第17回(1964)カンヌ国際映画祭パルムドール
第17回(1964)カンヌ国際映画祭国際カトリック映画事務局賞
第17回(1964)カンヌ国際映画祭高等技術委員会賞

原題 『Les Parapluies de Cherbourg』

1964年仏作品
監督・脚本・台詞 ジャック・ドゥミ
音楽 ミシェル・ルグラン
撮影 ジャン・ラビエ
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ ニーノ・カステルヌオーヴォ アンヌ・ヴェルノン マルク・ミシェル エレン・ファルネル 

翻訳者 清水馨

(WOWOW番組内容より)
1957年11月。フランスの港町シェルブールにある傘店のひとり娘、ジュヌビエーブは、近所で働く青年ギーと強く愛し合う仲だ。しかし、非情にも軍からの召集令状がギーに届き、ギーが2年間の兵役に旅立つ前日、2人は初めて関係を結ぶ。やがてジュヌビエーブの母親は店の経営難を乗り切るため、娘を宝石商に紹介。そこで結婚話がまとまってしまうが、実はジュヌビエーブのお腹の中にはギーの子どもがいて…。

(WOWOW解説より)
港町シェルブールで暮らす若い男女が子どもまで作りながら、アルジェリア戦争に運命を引き裂かれていく悲恋の物語だが、台詞が全部歌で、流れていくように展開する、これぞミュージカルという1本。
哀愁にみちたテーマ曲は誰もが一度は耳にしたであろう名曲で、米国産ミュージカルとひと味異なり、フランス映画らしい切なくて印象的なラスト共々、特筆ものだ。
デビューからまだ数年後で美しさが輝いていたドヌーヴの若々しい容貌ともども、青春ラブストーリーとしての魅力も大きい、珠玉の感動作。

オープニングから雨のシェルブールが映し出され、真上から撮った傘を差す人々のカラフルな映像がオシャレ〜‼️

全編に流れる誰もが聞き覚えのある、ルグランの名曲‼️

主演のカトリーヌ・ドヌーブは、公開当時20歳、前年に未婚の母となり本作の主人公ジュヌヴィエーヴの役柄と被る!
本作の大ヒットにより大スターの地位を掴む。まさに出世作‼️

全編セリフが歌声。
出演者は皆、歌は吹替。
ということは、本人の声は一切聞かれない⁈残念…

ストーリーは大きく4つの章に分かれる。
第一部 旅立ち 1957年11月-
第二部 不在  1958年1月-
第三部 帰還  1959年3月-
エピローグ   1963年12月-

愛し合う2人が戦争により引き裂かれ、それぞれ別の道を歩みだす姿を描く。


印象のセリフ
”娘の名はフランソワーズ…

 あなたに似てるわ……会ってみる?”


ハリウッドのミュージカルを見慣れた方には新鮮に映る名作でした‼️




【忘備録】
(概要 - Wikipediaより)
全編音楽のみで他の台詞が一切ないミュージカルであり、映画としては画期的な形式であった。ルグランによる音楽が大評判となり、特に主題曲は世界中で大ヒットした。のちに舞台化もされ、世界各国で上演されている。 ドヌーヴの出世作となった作品だが、出演者は歌の素人のため、すべて歌手による吹き替えである。

過去に何度かリマスターが行われている。2009年には製作45周年を記念し、日本において今作品初のデジタルリマスター版が世界に先駆けて公開された。2013年にはデジタル修復完全版が作られ、第66回カンヌ国際映画祭のカンヌ・クラシックスで上映された。

(登場人物)
・ジュヌヴィエーヴ・エムリ
Geneviève Emery
演技:カトリーヌ・ドヌーヴ
歌:ダニエル・リカーリ

・ギイ・フーシェ Guy Foucher
演技:ニーノ・カステルヌオーヴォ
歌:ジョゼ・バルテル (José Bartel)

・エムリ夫人
Madame Emery
演技:アンヌ・ヴェルノン Anne Vernon
歌:クリスチアーヌ・ルグラン (Christiane Legrand)

・エリーズおば Tante Élise
演技:ミレーユ・ペレー Mireille Perrey
歌:クレール・レクレール (Claire Leclerc)

・ローラン・カサール Roland Cassard
演技:マルク・ミシェル Marc Michel
歌:ジョルジュ・ブランヌ (Georges Blanes)

・マドレーヌ Madeleine
演技:エレン・ファルナー Ellen Farner
歌:クローディヌ・ムニエル (Claudine Meunier)
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