しゅん

シェルブールの雨傘のしゅんのネタバレレビュー・内容・結末

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

フランスの街並みと色使いが綺麗で、見ていて心が躍る。
雨の日が好きになった映画。

ミュージカルになっているからポップに観れる反面、時代背景を交えたジュヌヴィエーヴの決断は心にくるものがあった。
ポップに関わらず現実的な物語だからこそ、考えることが多く、結局ギイとジュヌヴィエーヴの心境が知りたいと思って2回見てしまった。

2人の間に子供ができたタイミングでの2年間の徴兵。
彼女は弱々しく、彼がいないと死んでしまうような印象で、若いからこその判断だと最初は思う。
しかし、時代背景を考えると、彼女はとても凛として現実的な判断ができる女性なのだと思った。

彼女との夢を語ったあの日のように、ギイは退役したあとに白いガソリンスタンドを建てる。まるで『君に読む物語』の白い家を作り上げたノアのようだった。

ジュヌヴィエーヴの生き方も尊敬できるし、
ギイの真っ直ぐな生き方と、会えなくても想い続ける誠実な愛は、自分も大切にし続けたいものだと思った。


きっと今だからこう思うのだろうし、ガキの時の自分はむしゃくしゃして途中で見るのをやめるだろうなあとも思った作品でした笑
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